リフォームに関する優遇制度は、大きく分けて、補助金と税制優遇の2 つです。補助金に関しては、国から交付されるものや、地方公共団体から交付されるものがあり、対象となる工事や期間も様々です。
また、税金の優遇制度に関しても、対象となる工事や、併用の可否など複雑です。ここでは、リフォームに関する優遇制度の基本をご紹介します。 せっかくリフォームをするなら、賢く制度を利用して、お得に質の良いリフォームを実現しましょう。
リフォーム優遇制度を使えばこんなにお得なことが!
- 補助金
- 地域や対象となる工事、性能基準、対象期間によって定められており、工事費の一部が補助されます。
あらかじめ施工事業者にその旨を伝えておきましょう。
- 優遇税制
- 耐震化やバリアフリー化などの要件を満たすリフォームを行うと、所得税、固定資産税、不動産取得税などに対して税制優遇を受けることができます。
耐震に関する補助金・市町村窓口に関する補助金
地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト(令和2年度版)
リフォーム減税(税制優遇)
既存住宅のリフォームに係る税の特例措置
― 標準的な費用額の10% を所得税額から控除
※所得税控除は令和3 年(2021 年)12 月までとなっています。
対象工事 | 対象限度額 | 最大控除額 |
---|---|---|
耐震 | 250 万円 | 25 万円 |
バリアフリー | 200 万円 | 20 万円 |
省エネ | 250 万円 | 25 万円 |
― 固定資産税の一定割合を減額
※固定資産税減額 令和4 年(2022年)3 月末までとなっています。
対象となる改修工事 | 減額割合 | 減額期間 |
---|---|---|
耐震 | 1/2 | 1 年(※) |
バリアフリー | 1/3 | 1 年 |
省エネ | 1/3 | 1 年 |
高齢者向け返済特例制度
高齢社会に向け国の政策や支援のもと作られた新しい制度です。
- 【対象】
- 耐震改修工事またはバリアフリー工事を含むリフォーム工事を行う60 歳以上で、持ち家の方
- ・住宅金融支援機構が最高1000 万円までご融資
- ・ご存命中の毎月のご返済は利息のみ
- ・元金はお亡くなりになったときの一括返済
- ・(財)高齢者住居センターが連帯保証
- 【例】
- 融資額300 万円の場合、月々の支払いは1,675 円(300 万円×0.67%÷12 か月=1,675 円)
2020 年1 月に申し込まれた時の金利で計算 ください。
- 【ご注意】
- リフォームで補助金を受けるためには、決められた手続きで申請を行い、条件を満たした工事を行う必要があります。
補助制度に疎く、慣れていない会社の場合、申請手続きを間違えたり、工事が不十分で補助金を受けられなくなる可能性があります。補助制度の活用をお考えの方は、弊社にお任せください。申請手続きの代行(無料)もお手伝いします。
耐震基準適合証明書
築20 年以上の木造住宅の購入をご検討の方は、「耐震基準適合証明書」を取得すれば、住宅ローン控除を利用できます(詳細はこちら )。 1 年当たりの控除額はローン残高の1%で、残高の上限は4000 万円となります。つまり、最高で40 万円の控除が受けられます。これが入居の年から10 年間にわたって続くので、トータルでは最高400 万円が控除される大型減税です。
耐震基準適合証明書を活用する場合
- 築後年数20年以上の住宅を購入予定
- 中古住宅売買契約締結
- 耐震基準適合証明書の仮申請
- 家の引き渡し
- 耐震診断受診
- 耐震改修工事
- 耐震基準適合証明書発行
- 入居
- 確定申告
住宅ローン減税シミュレーション
- 【設定条件】
-
- 家族:夫、妻、子供(2歳)
- 収入:夫(675万円)(課税所得:344万円)
- 住宅価格:5000万円(うち、借り入れ4250万円)
- 金利:2%(固定)
- 返済:元利均等:35年
- 10年間の総控除額:376万円
13年間の総控除額:456万円
耐震基準適合証明書のメリット
耐震基準適合証明書を取得すると、住宅ローン減税以外の税制でも軽減が受けられます。
税制の軽減措置を受けるための築年数要件が緩和されるため、築20年以上の木造住宅や築25年以上のマンションでも、下記の軽減措置が受けられます。
- 住宅ローン減税
- 登録免許税が減額(建物所権移転:2.0%→0.3%、抵当権設定:0.4%→0.1%)
- 不動産取得税が減額(土地:45,000円以上軽減、建物:築年数によって変動)
- 固定資産税1/2
- 地震保険10%割引
耐震基準適合証明書に係る減税・控除
【登録免許税の減税額例】築27年の中古住宅を3,500万円で購入(住宅ローン3,000万円のケース)
適合証明書なし | 適合証明書あり | 減税額 | |
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所有権移転登録免許税 | 10万円 | 1万5千円 | -8万5千円 |
抵当権設定登録免許税 | 12万円 | 3万円 | -9万円 |
合計節税効果 | 22万円 | 4万5千円 | -17万5千円 |
【住宅ローンの控除一覧】控除される所得税、住民税の10年間の総額(概算)
借入額 | 2,000万円 | 2,000万円 | 3,000万円 | 3,500万円 |
---|---|---|---|---|
年収500万円 | 167万円 | 198万円 | 206万円 | 206万円 |
年収600万円 | 167万円 | 209万円 | 236万円 | 236万円 |
年収700万円 | 167万円 | 209万円 | 251万円 | 251万円 |
今なら住宅ローン減税最大400万円!
住宅ローン減税が消費税引き上げにあわせて大幅に拡充されました。毎年の住宅ローン残高の1%を10年間、所得税から最大で400万円控除されます。
居住開始時期 | ~平成26年3月 | 平成26年4月~令和3年12月※1 | |
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令和元年10月~令和2年12月※2 | |||
控除期間 | 10年間 | 10年間 | 13年間 |
控除率 | 1% | 1% | 1% |
最大控除額 | 2000万円※3-1 ×1% ×10年 =200万円 |
4000万円※3-2 ×1% ×10年 =400万円 |
[1~10年目]4000万円※3-2 ×1% ×10年 =400万円 |
[11~13年目]※4参照 | |||
住民税からの控除上限額 | 9.75万円/年 (前年度課税所得×5%) |
13.65万円/年 (前年度課税所得×7%) |
13.65万円/年 (前年度課税所得×7%) |
主な要件 | ①床面積が50平方メートルであること ②k李いれ金の償還期間が10年以上であること など |